軽貨物ドライバーとって必要な「任意保険」とは?主な補償内容や任意保険の保険料について

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軽貨物ドライバーとして働くにあたり必要な準備に、自動車保険の加入があります。その自動車保険の中でも、今回ご紹介するのは任意保険です。

任意保険にはたくさんの種類があり、それぞれ補償内容や補償範囲が変わってきます。そのため、自分に合った任意保険を探すのは一苦労です。

そこで、任意保険の重要性に触れながら、どのような補償内容の保険があるのかそれぞれの特徴や注意点をまとめました。

これから軽貨物ドライバーを始める方や、任意保険についてあまり理解がないという方は必見です!

商談中のスーツ姿の女性

軽貨物ドライバーが加入すべき任意保険

ここでは軽貨物ドライバーに必要な任意保険について、それぞれの補償内容などをご紹介していきます!

任意保険とは

任意保険とは法律などで加入の義務が定められていない保険のことを言います。加入が強制されている自賠責保険とは違うので、加入するかは自分で決めることができます。

ですが、任意保険は自賠責保険では補償しきれないところを補うものなので補償内容が充実しており、万が一の時のためにも加入は必須と言える保険ですね!

主な任意保険5つ

自動車保険の任意保険にはどのようなものがあるのか、5つご紹介します!

対人賠償保険

対人賠償保険とは自動車による事故で他人にケガを負わせてしまったり、死亡させてしまった場合の損害賠償を補償してくれる保険のことです。

交通事故では数億円の賠償を負ってしまう可能性があります。そうなってしまうと、限度額のある自賠責保険だけでは払うことが出来ません。

そのため、自賠責保険では払いきれない金額分を対人賠償保険で補う必要があります!

対物賠償保険

対物賠償保険は他人の物が事故によって損害を受けた場合、損害額を補償してくれる保険です。

対物であっても、対人賠償保険と同じように高額な賠償額を請求される場合があります。そのため保険の契約時は補償金額を無制限に設定することをおすすめします!

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険は契約した車に乗っている際に事故が起きた場合、ケガをした自分や他の同乗者に対し保険金が支払われる保険です。

対人賠償保険や対物賠償保険と違い、相手ではなく自分側に保険金が支払われるので、入院費や治療費にあてることができます。

受け取ることができる保険金は、ケガの症状やケガをした部位によって変わってくるので、注意が必要です。

人身傷害保険

人身傷害保険は、自動車による事故に遭い被保険者や同乗者がケガをしたり死亡してしまった場合に、治療費などを補償してくれる保険です。

搭乗者傷害保険と内容はほとんど同じですが、ケガの症状などに関係なく保険金を受け取ることができます。

そのため最近の保険会社では、搭乗者傷害保険は人身傷害保険の特約として組み込まれているところも多くなっています。

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険とは自動車事故に遭った際、相手からの補償が不十分であったりそもそも相手が自動車保険に加入していなかった場合に補償を受けることができる保険です。

契約している車両に乗っていた場合は、自分を含めた同乗者全員に保険金が支払われますが、契約している車両以外で事故に遭った場合は、自分とその家族だけが補償対象なので覚えておきましょう!

任意保険の保険料

任意保険と言っても、自家用車と軽貨物ドライバーが使う軽貨物車両とでは保険料などで差があります。

どのように違いがあるのか、詳しく見ていきましょう!

軽貨物車両の任意保険は高い

軽貨物車両にかかる任意保険の保険料は、自家用車のものに比べて高く設定されています。それは軽貨物車両は自家用車よりも走行する頻度や距離が圧倒的に多く事故に遭う可能性が高くなっているためです。

そのため、軽貨物車両の任意保険に加入している人の保険料は1年で平均約10万円となっています。高く感じるのは当然ですが、このくらいを目安に考えると良いでしょう。

しかし、補償内容の手厚さによって保険料も大きく変わってくるので、自分に必要な保険を見極めることが大切です。

そこで、保険料を少しでも抑えたいという方のために保険料を安くするコツをお教えします。

保険料を安く抑えるには

車両や運転手を限定した、契約や特約を付けるようにしましょう。保険は補償の範囲が広いほど、保険料が高くなります。そのため運転手や車両を限定し、補償の範囲を狭めることで保険料を抑えることができます。

軽貨物ドライバーの場合は、ある程度乗る車や運転する人というのは決まっているはずです。なので、わざわざ乗らない車両や運転しない人を補償内容に含めなくても、十分に補償を受けられます。

保険料を安くするには、特約を契約のタイプをしっかりと選択することが大切です。

また、免責金額を設定することでも保険料が安くなります。免責金額とは、自分で負担する金額のことです。免責金額を設定することで、事故の際に自己負担が発生する代わりに、保険料を安くすることができます。

自賠責保険の注意点

保険の中には、仕組みがわかりにくく勘違いしやすいものがあります。間違ったまま理解していては思っていたものと違う補償内容に困ってしまうかもしれません。

そうならないためにも、どの保険にどのような注意点があるのか覚えておきましょう!

対物賠償保険の注意点

対物賠償はわかりにくい点があるため、間違って理解している方がいます。対物賠償保険の注意点について、詳しく見ていきましょう!

補償対象は他人の物

対物賠償保険の注意点としては、自分の物は補償対象にはならないということです。物だから自分の物も補償してくれると思ってしまう方もいらっしゃいますが、補償してくれるのはあくまで他人の物です。

また、他人には自分の家族は含まれません。そのため、自分の家の車庫に入れる際、車をぶつけて車庫や家族の他の車に損害を与えてしまったとしても保険金は支払われないので注意しましょう!

間接損害

対物賠償の損害の中には、間接損害というものがあります。間接損害とは、今後の利益が事故によって得ることができなくなった場合の損害のことです。

商用車に損害を与えてしまうと仕事ができなくなり、仕事ができないため従業員に給与が払えないとなったときは、多額の賠償を負うこともあります。

対物賠償は損害を与えた物の修理費などだけではないことを覚えておきましょう。

搭乗者傷害保険の注意点

搭乗者傷害保険にも注意すべき点があります。どのようなものか、ご紹介していきます!

保険金額が変わる

搭乗者傷害保険の特徴として、ケガの重症度や症状、ケガをした身体の部位によって支払われる保険金額が変わってきます。

なので、たとえ入院や治療の費用に30万円必要であっても、ケガの症状や部位によっては10万円しかもらえないということもあるので注意が必要です。

また、逆もしかりで入院費や治療費にそれほどかかっていなくても、ケガをした部位が補償金の高い分類であれば、かかった費用以上の保険金が受け取れる場合もあります!

乗車の仕方には注意

当たり前なことですが、違法行為に当たる飲酒運転や、窓から身を乗り出していた際などの事故では、保険金は支払われません。

また、トラックの荷台など車内席以外の場所に座っていた場合や、車両の定員よりも多い人数が乗車していた場合の事故についても同様ですので、気を付けるようにしましょう!

無保険車傷害保険の注意点

無保険車傷害保険の注意点としては、保険適用の条件が限定的なことです。そのため、あまり身近ではない保険になります。どのような条件で保険が適用されるのか、保険適用のケースをご紹介します!

事故の相手が特定できない

ひき逃げなど、相手が逃げてしまい加害者を特定することができない場合、無保険車傷害保険が適用されます。

ただし、ひき逃げなどの事故の場合は、政府が行っている公的な補償制度があるため、そちらが優先されます。

無保険車傷害保険で支払われる保険金は、政府の補償制度の金額を差し引いた金額になるので、注意しましょう。

相手の保険が適用外の場合

相手が保険に加入していたとしても、その保険が適用されないことがあります。それは、相手が保険の適用条件を満たしていない場合です。

保険の適用条件には、年齢やドライバーの制限をかけていることがあります。

その場合、相手が条件の年齢に達していなかったり、ドライバーが限定している人以外だと保険の適用外とみなされるため、保険金が支払われません。

軽貨物車両に乗る若い男性ドライバー

おわりに

任意保険は、万が一の時のために備える、とても重要なものです。自賠責保険では補償に限度があるため、任意保険に加入していないと多額の賠償金を自己負担しなくてはなりません。

そのようなことにならないためにも、必ず任意保険には入るようにしましょう!ですが、保険料などは決して安くはないので、自分に必要な保険を見極めることが大切です。

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