軽貨物ドライバーは軽貨物車両を使用するお仕事になるので、車に対しての知識もある程度必要になりますね。車についての知識が乏しいと、業務に支障が出ることも考えられます。
今回は、軽貨物ドライバーなら知っておきたい車のことについて紹介します。
軽貨物運送業に使う車
軽貨物運送業を行うにあたって、お仕事に使う車を用意する必要があります。しかし、軽貨物運送業に使用できる車には条件があり、条件をクリアした車でなければ事業車として使うことができません。
軽貨物運送業に使用できる車は、車検証に記載されている車の用途が「貨物」になっている車になります。基本的に軽バンと呼ばれる種類の車がこれに該当します。
軽貨物運送業には黒ナンバーの取得が必要
軽貨物運送業を行うには黒ナンバーの取得が必要になります。黒ナンバーの取得について詳しく見ていきましょう。
取得に必要な書類
黒ナンバーの取得に必要な書類は以下の通りです。
①貨物軽自動車運送事業経営届出書
②運賃料金設定届出書
③運賃料金表
④事業用自動車連絡書
⑤車検証
自分で用意する書類は⑤の車検証のみで、①~④は運輸支局のホームページでダウンロードして事前に記入するか、運輸支局の窓口で書類をもらい、窓口で記入することになります。
手続きの流れ
上記で紹介した書類を用意できたら管轄の運輸支局に書類を提出します。届出が受理されれば、事業用自動車連絡書に受理印を押してもらいます。
連絡書をもらったら軽自動車検査協会に行き、黒ナンバーの交付に必要な書類を提出します。その後、車両にあらかじめついている黄色のナンバーを変換し、黒ナンバーが交付されます。
交付にかかる費用は1,400円程度で、申請や届出は無料です。
軽貨物車両の車検について
続いて、軽貨物車両の車検について見ていきましょう。
車検を受けるタイミング
軽貨物車両は普通自動車と車検を受けるタイミングが違います。自家用として使用する普通自動車の新車を購入した場合、購入した年から3年で最初の車検を受けることになり、その後は2年毎に車検を受けます。
しかし、軽貨物車両は車の使用頻度が高く、安全性などの利用から車検を受ける時期が若干早まります。軽貨物車両の場合、新車を購入した年から2年で最初の車検を迎え、その後も2年毎に車検を受けることになります。
軽貨物車両と普通自動車は車検を受けるタイミングが1年ズレるので、くれぐれも車検の受け忘れには注意しましょう。
車検を受ける方法
一般的に車検は代行業者やディーラーで受けますが、その他にも自分で車検を受ける「ユーザー車検」という方法があります。
ユーザー車検なら車検費用が安い
先ほど紹介したユーザー車検は業者に頼むよりも車検にかかる費用が安いというメリットがあり、事業のコスト削減を図りたい場合におすすめです。
ユーザー車検について詳しく見ていきましょう。
ユーザー車検に必要な書類
ディーラー車検の場合、書類は業者が用意してくれるので、自分で用意する書類は少なくなります。しかし、ユーザー車検の場合は車検に必要な書類を全て自分で用意しなければなりません。ユーザー車検に必要な書類は以下の通りです。
①自動車検査証
②自動車損害賠償責任保険証明書
③点検整備記録簿
④軽自動車税納税証明書
⑤軽自動車検査票
⑥自動車重量税納付書
⑦継続検査申請書
①~③の書類は車検を受ける際に持参する必要があります。自賠責保険については車検を受けるついでに加入するということができないので、あらかじめ加入手続きを済ませておきましょう。車検には新しい保険証明書と古い保険証明書の両方が必要になるので注意が必要です。
車検を受ける手順
軽貨物車両の場合、車検は管轄の軽自動車検査協会で受けます。車検は予約が必要になるため、軽自動車検査協会に電話をするか、協会のサイトからインターネット予約をしましょう。
予約ができたら予約日に軽自動車検査協会に車を持ち込み、必要書類を記入して提出します。車検は検査ルートを回りながら検査項目を見ていく形になり、おおまかな流れは以下の通りです。
・外観検査
・入場
・排出ガス検査および記録
・進入
・サイドスリップ検査
・スピードメーター、ヘッドライト、ブレーキの検査
・記録
・下回り検査
・退場
以上の検査で問題がなければ、車検証と検査商標が交付されます。検査商標はフロントガラスに貼り付けましょう。
ユーザー車検にかかる費用
ユーザー車検の場合、業者に依頼するときに発生する車検代行費用などがかからないため、車検費用は法定費用のみになります。
車検にかかる費用は以下の通りです。
自賠責保険料(24ヵ月):25,070円
重量税:8,800円
印紙代:1,400円
合計:35,270円
※2020年4月時点
ディーラーや車検代行業者に依頼した場合の車検費用相場は6~8万円ほどで、車検費用が10万円を超えることも珍しくありません。ユーザー車検の場合4万円弱と、車検費用をかなり安くすることができます。
ただし、慣れないうちはスムーズに車検を受けることができず、車検に時間がかかってしまう場合もあります。ディーラーなどに依頼した場合は手間がかからないため、時間や費用を天秤にかけ、車検を受ける方法を検討するといいでしょう。
ユーザー車検の注意点
ユーザー車検の注意点として、整備が行き届いてなくても車検に受かる場合があります。つまり、車検=安全ではないのです。ディーラーや業者に依頼した場合は車の整備もしてくれます。また、ユーザー車検の場合でも自分で車のメンテナンスをしていれば安全面は問題ないでしょう。
では、自分でできる車のメンテナンスについて紹介します。
車のメンテナンスは自分でできる?
車の整備は資格を持った整備士に頼むのが一般的ですが、日常的なメンテナンスや点検は自分で簡単できます。軽貨物ドライバーにとって車はお仕事に大切なので、大事にしたいですよね。
ここでは、自分で簡単にできる車のメンテナンスについて紹介します。
エンジンオイルのチェック
エンジンオイルは車を動かすために大事なもので、人間の身体で例えるなら血液です。エンジンオイルが少なくなるとエンジンが焼き付き、故障の原因になります。
エンジンオイルのチェックは、車を平らな場所に停め、エンジンを切ってから5~10分後に黄色い輪っかのついたオイルレベルゲージを抜き、綺麗にふきます。
その後ゲージを挿しなおし、もう一度抜きます。ゲージに付着しているオイルが適性の量であれば問題ありません。車によってゲージのマークや測り方が違うので、車の説明書等で調べてみてください。
タイヤのチェック
タイヤは残りの溝と空気圧をチェックします。新品のタイヤは溝が8mmの状態で販売されており、法律では溝が1.6mm以下になったら交換しなければなりません。
スリップサインが出ていたり、ひび割れが目立つようでしたら早めに交換した方が安心です。
空気圧は適正な数値が決まっており、多すぎても少なすぎてもいけません。軽貨物運送業は重い荷物を運ぶため、タイヤへの負担は大きいです。
タイヤを横からながめ、あきらかにたゆんでいたり張っているようであれば、近くのガソリンスタンドなどで空気圧のチェックをしましょう。
ワイパーのチェック
ワイパーは車のメンテナンスにおいてあまり重要視されませんが、ワイパーゴムが劣化するとフロントガラスに傷がついたり、雨の日などに視界不良になることが考えられます。
ワイパーゴムがひび割れている場合は交換時期です。走行中にワイパーがいつもより汚れを落とし切れていないと感じた場合も交換を考えたほうがいいでしょう。
ベルトのチェック
エンジンベルトのチェックはエンジンをかけたときの音やボンネットを開けて目視で行います。エンジンを書けたときに「キュルルルル」という音がなる場合はベルトの緩みや劣化が考えられます。ボンネットを開けて確かめてみましょう。
定期的に整備を
上記で紹介したこと以外にも、専門の整備士にしか整備できないような項目もたくさんあります。日常点検も大事ですが、定期的に整備工場に車を預け、プロに整備してもらいましょう。
軽貨物運送業におすすめの車
最後に、軽貨物ドライバーを目指している方におすすめの車を紹介します。軽貨物ドライバーが特に気になる最大積載量などのスペックも紹介するので、軽貨物運送業を始める時の参考にしてみてください。
N-VAN
スペック
最大積載量:350kg(2名乗車時)
参考積載量:段ボール箱71個(380×310×280mmの箱)
荷室長:1,510mm
最大スペース長:2,635mm
参考燃費:23.8㎞/L
メーカー希望新車価格:120~150万円(タイプによる)
引用元:https://www.honda.co.jp/N-VAN/
ハイゼット
スペック
最大積載量:350kg(2名乗車時)
参考積載量:段ボール箱65個(380×310×280mmの箱)
荷室長:1,860mm
最大スペース長:2,630mm
参考燃費:16~18.8㎞/L
メーカー希望新車価格:130~150万円(タイプによる)
引用元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cargo/index.htm
エブリイ
スペック
最大積載量:350kg(2名乗車時)
参考積載量:段ボール箱69個(380×310×280mmの箱)
荷室長:1,910mm
最大スペース長:2,640mm
参考燃費:17~19㎞/L
メーカー希望新車価格:120~150万円(タイプによる)
引用元:https://www.suzuki.co.jp/car/every/capacity/
おわりに
軽貨物ドライバーなら知っておきたい車のことについて紹介しました。黒ナンバーや車検は特に気になるところだと思います。この記事を参考に、車に対しての知識をつけてみてください。また、軽貨物ドライバーになる際は、自分に合った車を選び、日常的なメンテナンスを行いましょう。
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